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起業家にとってのメリットは?エンジェル投資家について解説します!

エンジェル投資家ってなに?

エンジェル投資家ってなに?

事業立ち上げ前後の起業家は、実績がないため社会的信用が低く、銀行や信用金庫など金融機関の融資審査は厳しいのが現状。資金調達は難題です。エンジェル投資家は、そんな創業前後の起業家に出資をする個人投資家のことを言います。「エンジェル」と名がつくのは、もともと欧米の演劇・映画業界の事業や駆け出しの役者を支援する個人支援家が「エンジェル」と呼ばれていたことから、ビジネス業界で起業家に投資する人のことを「エンジェル投資家」と呼ぶようになったと言われています。

エンジェル投資家は資金を提供するだけでなく、起業家のスタートアップのサポートもします。元起業家が多いのも特徴で、その経験や知識、コネクションをいかして事業が軌道に乗るための経営のアドバイスも行います。これは金融機関が融資したお金を回収することと同じで、エンジェル投資家も投資した事業が軌道に乗らないと、投資したお金は水の泡となり失敗。投資したお金が大きな利益となって戻ってくるためには、資金の援助を行うだけではなく経営力を高めて事業を成功させる必要があるからなのです。

エンジェル投資家から資金調達をするメリットデメリット

エンジェル投資家から資金調達をするメリット
①返済不要
返済が必要な金融機関などの融資と違い、エンジェル投資家が投資するお金は「出資」になるので、基本的に返済の必要はありません。エンジェル投資は数多くの投資をした中の一つが大成功すれば儲かるというビジネス。出資を受ける際に基本的な契約を結んでいれば、事業が失敗したからといって返済を迫られることはありません。しかし慈善事業ではないので、そもそも見込みのない事業に投資されないことは頭に入れておきましょう。
②手厚いサポート
エンジェル投資家の多くは、ビジネスで成功した起業家や経営者です。単なる利益目的で投資をするのではなく次世代を育てることが目的でもあることから、そのサポートは資金提供以外に手厚いものがあります。例えば幅広い人脈の中から事業経営にプラスになる人材を紹介してくれたり、成功者としての貴重な知識やノウハウを提供してくれたり・・・。経営力に結びつくサポートを受けることができます。
エンジェル投資家から資金調達をするデメリット
①経営に口出し
メリットで挙げた「手厚いサポート」は、逆に見れば経営に口出しをしてくることでもあります。プラスになるサポートならいいですが、中には会社を乗っ取るのではないかと疑ってしまうほど経営に口出しをしてくる投資家も。そこまでではなくても、やはりお金を提供しているからには事業が成功するよう経営のアドバイスにも力が入ります。そのため本来起業家が持っているはずの自由度が極端に下がってしまうことがあります。
②投資詐欺の危険性
エンジェル投資家は個人投資家です。そのため金融機関などと比べると信用面では劣ります。実績のある投資家もいますが、残念ながら中には詐欺を目的としている自称投資家もいて投資詐欺などの事件になることもあります。投資家がどんな人物なのかをしっかり見極めて取引をする必要があります。

エンジェル投資家と出会うには!探し方のコツ教えます!

エンジェル投資家と出会うには!探し方のコツ教えます!

①マッチングサイトを利用
起業家とエンジェル投資家を結ぶマッチングサイトに事業計画を公開してエンジェル投資家を見つける方法。マッチングサイトは無料のものから費用がかかるものまで数多く存在しますが、有料サイトの方がマッチングできる投資家の数が増えます。サイトによっては投資家に直接アプローチできる機能もあります。
②クラウドファンディングを利用
クラウドファンディングに事業計画をプレゼンテーションし、その計画を「応援したい」と思ってくれた人たちから資金を募る方法。投資家に直接アプローチするのではなく事業計画に賛同した不特定多数の人たちから資金を集めるため、一人一人の額が少なくても幅広く集められれば大きな資金になる可能性があります。
③イベントやセミナー、交流会に参加
金融機関や自治体、企業支援団体、経済団体などが開催する起業家と投資家をつなげるイベントに参加する方法。参加費はかかりますが、自分の事業にあったイベントに参加すれば、エンジェル投資家に直接会って事業のアピールができ、出資を受けられる可能性も高くなります。
④ピッチコンテストに参加
起業したてのスタートアップ企業が事業計画などのプレゼンテーションを行う大会に参加する方法。大賞や最優秀賞などに選ばれると投資家からの出資を得ることにつながります。
⑤経営塾に入塾
成功した経営者が講師となり経営について学べる、経営の次世代リーダーを育てる機会を提供する企業発信の塾に入塾する方法。講師陣や受講生との出会いは投資につながる可能性が高く大きな刺激にもなります。
⑥直接コンタクト
投資家にメールやSNSで直接連絡をする方法。可能性は低いです。